鉄製フライパンの使い方
上手に使おう!鉄製フライパン
鉄フライパンは、使いながら育てるもの。
油がさらになじむと、全体がツヤツヤした黒色になってきます。
焦げたりサビたりしても何度でも再生させられるので、長くご愛用いただけます。
サビや焦げ付きを防ぐために
基本:ふっ素樹脂加工などのフライパンと同じ感覚で使わない!
- 火加減はやや弱火にする。鉄はより強い熱量が伝わるため、焦げやすい。
- 料理に必要な、適切な油の量を見つける。
- 「こびりつきにくくするために」「サビにくくするために」のお手入れを確実に実行する。
こびりつきにくくするために -調理の前に「油返し」-
フライパンに油が充分になじむまでは、調理の前に「油返し」を行なってください。
●ガスコンロの場合
- 中火で2~3分加熱する。底面から炎がはみ出さないように注意する。
- いったん火を止めて、1/2~1カップ程度の食用油をフライパン全体に回し入れ、再度加熱する。(玉子焼器など小さいものは1/4~1/2カップ)
- 油煙が出始めたら火を止める。
- オイルポットに油を戻す。
●電磁調理器で行う場合
- スイッチを入れる前にフライパンの底が隠れるくらい、少し多めに油を入れる。
- スイッチを入れ、「弱」にして2分加熱する。
- その後「中」にして油煙が出始めたら火を止める。
- オイルポットに油を戻す。
「油返し」が完了したら、適量の油を入れて調理を始めてください。
※材料が冷たいとこびりつきやすくなるので注意!
サビにくくするために -使った後のお手入れのコツ-
基本:鉄フライパンの大敵、水分・塩分・酸を残さない!
- 使い終ったら、本体が温かいうちに、亀の子たわし・ヤシたわし・ササラなどで、洗剤を使わずにお湯で洗ってください。洗剤を使うとせっかく付いた油膜を落とすことになります。
洗浄後は火にかけて、水気を飛ばしてください。
外面は、内面を洗ったたわしでそのまま洗うことで薄く油膜が付きます。 - 使っていくうちに、徐々に油の膜が取れてサビ発生の原因になる場合があります。
洗って乾燥させた後は、薄く油を塗って保管してください。
油は毎回塗らなくても、時々気になった時に塗る程度で充分です。
ただし長い間使わない時は油を塗っておいてください。 - 汚れがひどい場合は洗剤で洗ってください。その場合は必ず火にかけて水気を飛ばしてから薄く油を塗り、湿気の少ない所に収納してください。
水分が付着したままですと、必ずサビますのでご注意ください。
ポイント:サビを防ぐ油膜を保つこと!
- 洗剤はなるべく使用しない。
- 洗って乾燥させたら、薄く油を塗って保管する。
- つけ置き洗いは厳禁。取っ手が損傷する原因にもなります。
- 料理を入れたまま保存しない。すぐに他の容器に移しましょう。
- 煮物(汁物)、茹で物調理を避ける。煮物、茹で物に使ったら、すぐに洗ってお手入れを。
- 長い間使わないときは、油を塗って、湿気の少ない場所に保管する。
万一焦げ付いたり、サビてしまった場合
お手入れをしっかり行なうことで焦げ付きにくくなります。
- 焦げ付いた場合、金属製の固いものでこすらないでください。
お湯を入れて煮立たせ、焦げ付きを柔らかくしてからたわしでこすり落としてください。 - 焦げ付きの主な原因は、調理前の予熱が不十分な場合や、油がフライパンに充分なじんでいないために起こる場合があります。
鉄フライパンを再生する方法
頑固な焦げ付きや焦げ癖(いつも同じ場所が焦げる)、サビが発生した場合に行なってください。
- クレンザー等の磨き粉を使ってごしごしと磨き、焦げ付きやサビをこすり落とす。
全体をさらに磨いて油膜を取り除く。 - 水洗いして水気を拭き取る。
- 強火でフライパン全体を加熱する。
- 熱が冷めたらサンドペーパーかスチールたわしでまんべんなく磨く。
- もう一度水洗いして拭き取る。
- 強火で加熱し玉虫色になったら火を止めて冷ます。
- その後以下の「油ならし」を行う。
一般的な「油ならし」の方法
使いはじめに「油ならし」が必要な場合や、鉄フライパンを再生する場合の⑦で行ってください。
- 中火で2~3分加熱する。
- 手で触れられる程度まで冷ます。(急冷はせずに自然に冷ます)
- 食用油をフライパン全体に回し入れる。
- 弱火で3分加熱する。
- オイルポットに油を戻し、本体が冷えたら油がなじむように内側をキッチンペーパーで拭く。
※商品によっては、使い始めの「空焚き」「油ならし」が不要なものもあります。
付属の取扱説明書をよくお読みになってからご使用ください。
IHクッキングヒーターでご使用の場合
基本:強火、最大火力での使用は避ける!
- 200V電磁調理器でご使用の際は、必ず火力(出力)を「中」以下にして調理してください。
- 予熱をかける時は必ずスタートの火力が「中」以下であることを確認してからフライパンをのせてください。
- トッププレート(天板)にのせたまま製品をあおらないでください。
- 揚げ物料理をしないでください。火災ややけどなどの事故のおそれがあります。
最大火力でのご使用は本体の変形や器具の破損、やけどや火災の原因になります。
特に少量の油の場合、電源を入れると急激にフライパンを加熱し、短時間で発火点に達して非常に危険です。少量の油で炒めものを行う場合は、油温が必要以上に上昇しないよう火力に充分ご注意ください。
まとめ
付属の取扱説明書には、こちらで紹介したような商品の使用上の注意点やお手入れ方法などが書かれています。
安心して使って頂くための情報や、商品を長持ちさせるヒントがきっと見つかるはず。
ぜひ一度じっくりと読んでみてください。
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